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2015年 12月 16日

2015年(10~11歳)の息子

息子がアスペルガー症候群だと診断されたのは息子が3歳半の頃。
そんな息子も小学5年生となり、月日はどんどん流れ、あと3~4カ月もすれば6年生です。

やっぱり数学が得意
アスペルガー症候群は数学と物理が得意と言いますが、本当です!もはや私の頭ではついていけない…というほどに、新しい知識を一瞬で理解し使いこなします。
また、アスペルガー症候群はパソコンが得意と言いますが、それも本当です!息子は普段からパソコンで自分の好きな動画ばかり見ていますが、5年生の夏休みの自由研究にHTMLのプログラミングをやらせてみたところ、私のごくごく簡単な説明だけですぐ仕組みを理解し、自分の作りたいサイトを完成させました。

やっぱり問題児
…と、一見順風満帆に思える息子の小学校生活ですが…決してそんな事はありません。息子は問題児として先生方の頭を悩ませる生徒の1人でもあります。授業態度は悪いですし、宿題や課題もほとんど真面目にやりません。先生に注意されない日はないですし、特別に居残りさせられてお説教されることも多いです。
そして、相変わらずほとんどの食べ物を食べません!給食もほぼ残します。家でも、息子の食べられるメニューはほんの数種類、それを繰り返し繰り返し食べています。身長は伸びているので多分栄養は足りているのでしょうが、ガリガリに痩せています。

そんな息子を見ながら私が思うこと…
「できないものは仕方がない!得意なことだけを伸ばそう!」
食事もそうです。
「食べられないものは仕方がない!食べられるものだけを食べさせよう!」

とにかく数学を伸ばす
息子の数学的才能を伸ばすため、小学1年生から4年生まで公文の算数をやらせました。小学4年生で公文の中学課程を卒業し、小学5年生からは中学受験のための塾に通わせています。公立中学には息子の数学的才能を引き伸ばしてくれる環境はないと思うからです。算数と理科の物理分野以外は苦手な息子ですが、それでも、算数を極めると他の教科もそれにつられて成績アップするようです。やはりアスペルガー症候群には「得意なことを伸ばす」ことが最善な方法だと思います。


食べられない理由
息子が給食を食べられない理由…ほとんどの人が「母親のしつけが悪いから」と言います。「子供がかわいそうだ」と言います。だから私もずっと考えてきました。なぜ息子はほとんどの食品を口にすることを拒絶するのか?そして私なりに答えが出ました。恐らく、自閉症、アスペルガー症候群、発達障害と言われる人たちは皆そうだと思いますが、彼らの脳と私たちの脳の決定的な違いは「情報のインプットの方法」です。
日常にあふれる光や音やにおいや文字などの様々な情報を、私たちはあまり意識しません。恐らくうまくそう作られているのです。あらゆる細かい情報にいちいち反応していたらとても生活しづらいからです。自分が必要と思う情報だけをうまく取り込み、また、不要になればどんどん忘れていく…。人間の脳はわざとそんな風にいい加減に作られているではないでしょうか?
ところが、息子は違います。必要な情報も、そうでない情報も均等に脳にインプットされます。昨日は点いていたマンションの共有スペースの電球が1つでも切れていると、息子はすぐに気付きます。普通の人間なら気付かない細かな情報に息子の脳は反応します。そのくせ息子はテレビを点けながら勉強します。なぜならたとえテレビを消しても、やはり不必要な様々な日常の音が息子の耳には届き続けるからです。息子にとって集中を妨げるのはテレビの音だけではないのです。
そんな息子にとって、食べ物はとてもやっかいです。息子が唯一パクパク食べる「白米」でさえ、産地や炊き方で味は微妙に変わります。そんな些細な違いにさえ息子の脳は敏感に反応します。そんな息子に何が入っているかも分からない味噌汁やカレーやシチューは絶対に食べられません。脳が正確に情報をインプットできないから食べられないのです。では、材料を列記してあげれば安心して食べられるか?と言うと、そうでもありません。例えば、シチューにはじゃがいもやにんじんが入っていて、それがルーに絡んでおいしく感じるわけですが、息子の脳はにんじんならにんじんだけを味わおうとします。つまり、息子の脳がやっているのは、シチューに入っているにんじんを取り出して水洗いしてにんじんだけで食べるのと同じことです。でも、そんなことをしてもおいしくありませんよね?結果的に息子はシチューもにんじんも食べることができません。食事は息子にとってほとんどの場合苦痛です。食材や味やにおい等々…情報が多すぎて頭が混乱するからです。
「白米」を茶碗何杯も食べ、「にぼし」をポリポリほおばり、「みかん」を1日に何個も食べる…そんな食生活が息子には安心で安全なのです。…もちろん、母親としては「いつか私たちと同じものを食べられるようになってほしい」と思います。

では、また、気が向いたら更新します。皆さん、お元気で。

by xiaozhuzhu | 2015-12-16 12:35 | 2015年(10~11歳)の息子


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