2014年 04月 18日

2014年(9~10歳)の息子

息子は小学4年生になりました。どこから見ても普通の小学4年生に見える息子です。公文教室では表彰されるほど素晴らしい成績(算数のみ)で、学校の勉強も全般的にできている方だと思います。お友達もたくさん出来、毎日楽しく学校に行っています。

しかし…授業中に先生の話は全く聞かず、ノートに落書きばかり、給食はほとんど食べません。ノートに落書きして全然授業に参加していないのに、突然手を上げて発言したりするのです(笑)。しかもその発言が的を射ているので余計に不思議。教室の中の宇宙人的存在ではあるのですが、それでも一見普通の小学生として日々過ごしています。


バスの中の出来事
久しぶりに息子とバスに乗りました。すると息子は突然「うわ~、バスって字が多すぎ。たくさんの字が俺に飛び込んで来る」と言いました。バスの中にたくさん貼ってある注意書き(走行中は立たないでください等)や広告などのことを指しているようです。
私はハッとさせられました。
以前に本で読んだことがあります。「自閉症やアスペルガー症候群の人は視覚的・聴覚的に、普通の人のような常識的な情報処理ができない」と。
つまり普通の人は多くの氾濫する情報の中から何の苦もなく自分に関係のある必要な情報だけを汲み取って、ほかの情報は無視することができます。私もバスの張り紙をいちいち1つ1つ気にしたりはしません。何が書いてあったかも覚えていません。
しかし自閉症やアスペルガー症候群の人にはそれができないのです。全ての情報を同じ重みで全て吸収させられてしまうのです。だから息子には「たくさんの字が俺に飛び込んで来る」と感じたのです。あらゆる情報が一気に押し寄せて来たため、息子の脳は混乱してしまったようです。慌てて目を閉じた息子ですが、今度はバス独特のにおいに気持ち悪くなったと言っていました(臭覚も敏感なんです)。

久しぶりに息子がアスペルガー症候群なんだということを思い知らされた出来事でした。なるほど、息子は普段から視覚も聴覚も臭覚も味覚も全く無防備な状態で色々な情報のシャワーを浴び続けているのですね。自分に関係の無い情報も全てを受け止めながら生きているのですね。何て大変なんでしょう!

息子にこう言ってみました。「普通の人間にはバリアーが付いているから、自分が知りたいと思う情報以外はシャットダウンできるんだよ。アスペルガー症候群の人みたいに、たくさんの字が飛び込んで来るなんてことはないんだよ」と。息子は「いいな~、俺もバリアーが欲しい」と言っていました。
でも小さい頃のようにパニックになったり、暴れたりしません。淡々と情報のシャワーに耐えながら、一見普通の子供のように毎日を過ごしています。我が息子ながら頭が下がります。

逃げました
学校で七輪でお餅を焼いて食べるという行事がありました。社会科で昔の人の暮らしを学んだので、それを体験してみようという趣旨のものです。
アスペルガー症候群は臭覚も敏感です。息子もロウソクのにおい、せんこうのにおい、花火のにおいが苦手です。ですからやっぱり炭もダメだったようです。

息子はたまらずその場から逃げ出しました。遠くまで走って逃げて、ポケットに入っていたティッシュを取り出し、鼻の穴に詰められるだけ詰めました。においをシャットダウンしたかったのでしょう。それから皆のいる場所に戻りました。お餅は好物なので食べたかったのだそうです。鼻にティッシュの詰まった息子を見て、先生は「鼻血か?」って聞いたそうです。

息子は耐え難いにおいにもパニックになったり、暴れたりしませんでした。淡々と耐え、自分のできる対策を講じ、できるだけ皆に合わせようとしました。そんな息子に私はやっぱり頭の下がる思いです。
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by xiaozhuzhu | 2014-04-18 09:15 | 2014年(9~10歳)の息子


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